映画『1917 命をかけた伝令』10個の知られざる制作秘話

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サム・メンデス監督の映画「1917 命をかけた伝令」は公開後から反響を呼び、映画ファンや批評家たちから大絶賛を受けた。

本作では視覚効果なども駆使し、映画史に残る「傑作」として、数々の賞で200部門以上にノミネート・受賞している。

やはり「傑作」を作るにはそれ相当の苦労が必要で、本作の製作陣らはその過酷な撮影現場での、制作秘話などを明かした。

1日の撮影時間は9分のみだった

1917 命をかけた伝令

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映画「1917 命をかけた伝令」では特殊な視覚効果を駆使し、本作を全編ワンカットのように信じ込ませている。

監督や撮影スタッフは綿密な計画をたて、1日の撮影時間は最長で9分のみだったことを明かした。

最終的に本作は34個のカットシーンをつなげて制作されたが、それが完璧なレベルに仕上がるまでに、撮影期間は65日にも及んでいる。

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1つのカメラのみと視聴者に信じ込ませた

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本作で使われた他の視覚効果は、視聴者に1つのカメラのみで撮影していると、信じ込ませたことだ。

実際、撮影スタッフらは何台ものカメラを使用したが、それを「1つだけのカメラ」と思わせるようにするのは非常に困難だった。

製作陣らはこの過酷な挑戦に1度は挫折したと語ったが、この視覚効果が成功したおかげで、本作は視聴者が言う「映画の中にいるような感覚」を実現させた。

6か月の過酷な準備期間

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本作では主人公のスコフィールドとブレイク以外のキャストは、長くても2分程度しか出演していない。

しかし、監督のサム・メンデスは映画の関係者、全員に6か月の厳しいリハーサルやトレーニングなどを課せた。

主要キャストのみではなく、1秒程度しか出演しないエキストラまでもだ。

その結果、本作は1917年当時の過酷な状況・感情を、1秒たりとも怠ることなく全面に引き出した。

本作は「戦争映画」ではない

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本作は「戦争映画」として数々のメディアに紹介されてきた。

しかし、監督のサム・メンデスは「これは歴史を語るために作った映画ではない」と後に語っている。

また、彼はEW.comのインタビューで、「本作は従来の戦争・戦闘映画ではない。スリラー映画のように構築した」と語っている。

時間が進むごとに高まる緊張感

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本作を批判している人達は「この映画はスローテンポすぎる」と語ったが、実はかなりのハイテンポな脚本(ストーリー)で作られている。

「1917 命をかけた伝令」は2人の若きイギリス兵の1日を描いた物語で、それを2時間で全て映し出した。

劇中の戦闘シーンが少ないことで批判をする人もいるが、物語の根本がわかる人にとっては、本作の毎秒ごとに緊張が走ったはずだ。

映画史に残る最も過酷な撮影

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監督のサム・メンデスは映画のインタビューで、「私のキャリアの中で技術的に最も過酷で難しい撮影だった」と語った。

先ほど紹介した視覚効果や、キャスト全員に課せた準備期間など、考えるだけでも莫大な費用が掛かったのは明白だ。

メンデスは撮影中に挫折しないよう、「常に新たなことを挑戦する興奮を感じながら、撮影に挑んでいた」とも語っている。

物語をつなぎ合わせた脚本

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本作はサム・メンデスの祖父が、彼に言い伝えた物語をベースとしている。

しかし、映画の内容はメンデスの祖父の話だけではなく、当時(1917年)の資料から様々な出来事を抜き出して、脚本が書かれた。

映画を批判する人の中には「ブレイクの早すぎる死」に疑問を持つ人がいるが、戦時中は逆にこれが通常だったのかもしれない。

もちろん、映画の全てが実話という訳ではないが、かなり1917年当時に基づいた時代設定で書かれている。

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「全編ワンカット」に見せかけた過酷な挑戦

1917 命をかけた伝令

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「1917 命をかけた伝令」で挑戦した、視聴者に全編ワンカットと信じ込ませる撮影法は、考えるだけでも頭が痛くなる作業だ。

本作では34回ものカットシーンをつなげて作られたが、1㎜でも画面がずれたら、撮影したシーンが台無しになってしまう。

そうならないよう、サム・メンデスや撮影監督のロジャー・ディーキンスらは、何か月もかけて入念に細かい計算を行った。

天候との戦い

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この記事では何度も撮影の難しさを書いたが、人間がどうすることもできないのは天候だ。

本作では映画全体を通して同じ天候・風向きで作られ、CGなどはまったく使っていない。

映画全体では少し画面のカラー(着色化)が暗い雰囲気にされていたが、製作陣らは「天候や風向きも入念に計算し、少しでも変にならないように撮影を行った」と語っている。

火が付かないライター

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物語の序盤で俳優のアンドリュー・スコットが演じる、レスリー中尉がタバコに火をつけるシーンがある。

撮影中は天候の影響などでライターの火が付かず、何度も撮り直しをした。

通常ならカットを入れて撮影を行うが、製作陣らはカットする場所を入念に決めていた為、それができなかった。

しかも、それはカットが入る手前あたりのシーンだった為、製作陣らは「頭痛の種になった」と語っている。

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