映画『エマ.(Emma.)』感想レビュー【他愛もない退屈な日常とおせっかい】

MOVIE

Image by:nytimes.com

19世紀のイギリスで退屈な日常を送るお嬢様が、おせっかいで友人の花婿探しに乗り出す。

彼女はピュアな心の持ち主であるがために、全てが順調にいくと思っていたが、現実はコメディ映画のようにうまくはいかなかった…。

そんな物語を描くのが、作家のジェイン・オースティンが1814年に発表し、1996年に映像化された同名映画のリメイク版「エマ.(Emma.)」

本作は爽快なクラシック音楽と美しい映像で、裕福なお嬢様エマ・ウッドハウスの精神的な成長を描く。

「エマ.(Emma.)」おせっかい嬢のドタバタ成長物語

【あらすじ】世話好きお嬢様・恋のキューピットになります!

19世紀イギリスの裕福な家で生まれ、美貌と教養を兼ね備えたエマ・ウッドハウスは、退屈な日常を送っていた。

まだ自分の恋愛のイロハも理解していないのに、彼女はおせっかいで友人ハリエット・スミスの花婿探しに乗り出す。

エマは地元の牧師であるミスター・エルトンがハリエットに恋をしていると信じており、彼らをくっつけようと必死だった。

クリスマスの時期にエマは姉たちと夕食を共にし、その後ミスター・エルトンと一緒に馬車で帰ろうとする。

そのときミスター・エルトンは、エマに恋をしていたことを告白。

そう。エマが信じていた「ミスター・エルトンはハリエットに恋をしている」は、まったくの勘違いだった…。

【キャスト】アニャとミアの再タッグ

アニャとミアの再タッグ

Image by:housebeautiful.com

本作でおせっかいなお嬢様、エマ・ウッドハウス役を演じるのは、2015年の映画「ウィッチ」で一気に名が知れた若手女優アニャ・テイラー=ジョイ

そして彼女の友人ハリエット・スミス役を演じるのは、2018年のホラー映画「サスペリア」などで知られるミア・ゴスだ。

実は彼女ら、2017年の映画「マローボーン家の掟」で共演しており、本作で3年ぶりのタッグとなった。

他にも2003年の「ラブ・アクチュアリー」で、英国アカデミー賞の助演男優賞受賞に輝いた俳優ビル・ナイや、若手俳優でミュージシャンのジョニー・フリンなどが出演している。

「エマ.(Emma.)」の魅力【感想レビュー】

美しいロマンティック・エイジと退屈な日常

「エマ.(Emma.)」

Image by:architecturaldigest.com

まず本作で視聴者が魅力に感じることは、美しいロマンティック・エイジの19世紀を鮮明に描いていることだ。

それとは裏腹に物語のほとんどは、エマの退屈な日常であること。

このギャップは、あまり19世紀を舞台にした作品に慣れていない人にとっては、少し退屈かと思うだろう。

しかし、この「退屈さ」が本作の魅力であり、ここまで「主人公の退屈」を全開に引き出した作品は少ない。

クラシック・コメディ映画のようなドタバタ物語

映画『エマ.(Emma.)』

Image by:slate.com

「エマ.(Emma.)」は1930年代のクラシック・コメディ映画のような、ドタバタ物語が売りだ。

「彼は彼女に恋している!」と思ったら、「実は自分に恋していた」など。

他にも「まじか!」と思ってしまうような、ドタバタが満載に描かれている。

また、キャスト陣は本作の撮影前に、ハワード・ホークス監督が1938年に公開した映画「赤ちゃん教育」を何度も視聴し、昔のドタバタぶりを表現。

そのおかげで、私たちは懐かしくも感じるコメディを堪能できた。

ウザイが憎めないエマのおせっかい

映画『エマ.(Emma.)』

Image by:techradar.com

現代だったら、エマのような「おせっかい」はうざったく感じるだろう。

しかし、エマは自分の幸せよりも周りの幸せを優先しているため、なぜか憎めない。

これは オータム・デ・ワイルド監督ならではの意図であり、嫌がられる存在を好かれる存在に変えている。

エマの悪意がない純粋な心は、映画が観終わった後になぜか幸せな気分になれるはず。

アニャ・テイラー=ジョイの存在

映画『エマ.(Emma.)』

Image by:bbc.com

映画「エマ.(Emma.)」の最大の魅力は、主演のアニャ・テイラー=ジョイだと言っても過言ではないだろう。

「ウィッチ」「スプリット」「マローボーン家の掟」。どの作品でもアニャは、素晴らしい演技で私たち視聴者を魅了してくれた。

実は彼女にとって本作は初コメディ作品なのだが、若手女優の意地を見せ、アニャなしでは考えられない映画「エマ.」を実現。

また、友人のハリエット役にミア・ゴスを抜擢したのもチョイスがよく、オータム・デ・ワイルド監督のセンスのよさが伺える。

エマの他愛もない退屈な日常をお楽しみに

映画『エマ.(Emma.)』

Image by:writingstudio.co.za

映画「エマ.(Emma.)」は19世紀の美しいイギリスに、1930年代のクラシック・コメディ映画のようなドタバタ物語を合わせた作品。

少し批判になるが、世の中には本作はよりも優れた映画が多くある。

しかし、「エマ.」で描かれる小説家ジェーン・オースティンの世界観は、30代の女性なら誰もが魅力に感じるはず。

本作は1996年にも映画化されており、第69回アカデミー賞で作曲賞にも輝いている。

エマの他愛もない退屈な日常は、少し高級な紅茶とクッキーを用意して楽しむのがコツ。

1996年版

人気記事U-NEXT(ユーネクスト)のメリット&デメリット。評判・口コミをステマなしで完全レビュー!