映画『グレイハウンド』は実話なのか?【ドイツ軍のウルフパック戦術とは?】

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名俳優のトム・ハンクスが主演と脚本を務め、2020年にApple TV+で配信された戦争映画「グレイハウンド」

本作は第二次世界大戦が勃発する世界を舞台に、大西洋での恐ろしい戦いを描き出した。

映画ではかなりリアルに描かれていたが、本作の登場人物や船、大西洋での戦いは実話なのか?

今回は映画「グレイハウンド」について、歴史の資料に残された内容などを基に、本作の真相について徹底解説!

映画『グレイハウンド』は実話なのか?

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結論から言って、映画「グレイハウンド」は第二次世界大戦中に起こった実際の出来事を参考にしているが、特定の実話に基づいているわけではない。

本作は作家セシル・スコット・フォレスターが、1955年に出版した小説「駆逐艦キーリング」を基にしており、トム・ハンクスが映画のために少し拡張した。

そのため、本作と小説に登場する主人公の、アーネスト・クラウスも実在した人物ではない。

しかし、本作の全てがフィクションというわけではなく、大西洋での戦いや物語の内容は、実際の第二次世界大戦に触発(しょくはつ)されている。

映画『グレイハウンド』の物語について

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本作は大西洋を横断する商船を守る任務を命じられた、クラウス中佐を主人公に物語が進む。

37隻の船団は海上を移動している道中、ドイツ海軍の潜水艦「Uボート」に遭遇し、船団の何隻かが撃沈される。

主に映画の物語(任務)は実話に基づいており、商船は実際の第二次世界大戦で、武器や弾薬を運ぶ重要な役割を担っていた。

戦時中は航空支援を要請できない領域(通称:ザ・ブラック・ピット)に限定し、商船を守るアメリカ海軍の船団(部隊)があった。

ドイツ海軍の潜水艦「Uボート」とウルフパック戦術

映画でも描かれたように、実際の戦争では「Uボート」も存在しており、アメリカ海軍の商船を攻撃していた。

なぜなら、商船が目的地に到着してしまうと、アメリカ&イギリス軍に武器などが届けられ、ドイツ軍の大きな痛手になるからだ。

当時、ドイツ軍のUボート(潜水艦)が水中で待ち伏せし、アメリカ軍の商船を攻撃する作戦は「ウルフパック戦術」と呼ばれていた。

この戦術はアメリカ軍にとって大きな痛手となり、商船は主に非武装だったため、多くの人々が犠牲になったとされる。

映画で描かれた戦い

映画で描かれた戦い

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映画「グレイハウンド」で描かれた戦いだが、こちらも特定の実話に基づいているわけではない。

しかし、当時では商船がザ・ブラック・ピットを通る際は、かならずと言っていいほどドイツ軍のUボートと遭遇したという。

その時の戦いは「大西洋の戦い」と呼ばれ、1939年から1945年まで続いた。

主にドイツ軍が行った「ウルフパック戦術」では、7万2,200名の船員が亡くなったとされ、アメリカ軍の船は約3,500隻も撃沈した。

また、正確な数字は不明だが、ドイツ軍が所有するUボートの70%が、大西洋の戦いで海に沈んだとされる。

映画に登場した駆逐艦は本物だった!?

主に「グレイハウンド」の物語では実話とフィクションの両方を描いているが、実は映画に登場した駆逐艦(くちくかん)は本物が使用された。

本作で使用された実際の駆逐艦は、アメリカのルイジアナ州にある「USS Kidd(ユーエスエス・キッド)」が使用されている。

この船は第二次世界大戦から朝鮮戦争にかけて使用され、映画で描かれたようなドイツ軍の「ウルフパック戦術」に何度も遭遇した。

USS Kidd(ユーエスエス・キッド)は1964年にその役割を終え、現在はルイジアナ州のミシシッピ川に、記念品として係留している。

トム・ハンクス主演の名作映画

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