ジェシカ・ラングが自身の若い頃を、ウェイトレス時代から振り返る

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ドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」の視聴者なら、女優ジェシカ・ラングを知っている人は多いだろう。

彼女のキャリアは1976年の「キングコング」から始まり、現在ではアカデミー賞・エミー賞・トニー賞の三冠王を達成している。

そんなジェシカ・ラングは、自身の若い頃をウェイトレス時代から語ってくれた。

【70年代】ウェイトレスから女優デビュー

人生を変えた「キングコング」

映画「キングコング」に出演するジェシカ・ラング

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「キングコング」は、私の名前が初めてクレジットに載った作品だったわ。

当時、私はニューヨークで演技のクラスに通いながら、「ライオンズ・ヘッド」っていう所で、ウェイトレスとして働いていた。

私はウェイトレス以外の収入を得るために、モデルエージェントに会いに行ったの。

モデルとして大成功できなかったけど、そこにいたエージェントの女性は、私が本気で演技を学んでいることを知っていた。

彼女は私を思って、映画プロデューサーのアウレリオ・デ・ラウレンティスに連絡してくれた。

その後、私はロサンゼルスに行って映画関係者と会ったけど、彼らは私に興味なんてなかったわ(笑)

でも、彼らは「とりあえず撮影してみよう」って言って、私は彼らが支持したシーンを撮影したの。

そしたらADが来て、ADがディレクターを呼んで、ディレクターがプロデューサーを呼び、彼らが支持する違うシーンを撮った。

最後にアウレリオ・デ・ラウレンティスが来てくれて、その日の午後に映画「キングコング」の出演が決まったのよ(笑)

撮影が始まってから、私は「演技は興味深いし、毎晩ウェイトレスとして勤務するよりマシだな」って思って、本格的に女優を目指すことを決意したの。

才能がないと業界で言われるなか、ボブ・フォッシー監督から出演依頼を受けた「オール・ザット・ジャズ」

映画「オール・ザット・ジャズ」に出演するジェシカ・ラング

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「キングコング」が公開された後、業界で私は「そんなに才能がない」って思われてたの。

そんなとき唯一私を認めてくれたのがボブ・フォッシーで、彼の新作映画「オール・ザット・ジャズ」に出演オファーしてくれた。

これは後に聞いた話だけど、他の人たちが私を批判するなか、彼だけが私と一緒に仕事をしたいと思い、新たな「ジェシカ・ラング」を作り出そうと考えていたみたい。

本作には私がエンジェルのような恰好で登場するシーンがあるんだけど、当時は撮影スケジュールが大幅に遅れていて、このシーンに時間をかけられないはずだった。

でも、ボブは「ここがジェシカの最高のシーンだ」と言って、スケジュールなんか無視して撮影してくれたの。

彼は本当に信頼できる友人で、キャリアがない私を全力でサポートしてくれた。

撮影で一番気まずかったのは、他のキャストは歌ったり踊ったりできるのに、私は「演技」をするだけだった。

そのとき、「私だって歌ったり踊ったりできるわ」と強く思うようになったの。

【80年代】本物の女優だと確信し、オスカーに輝く

ジャック・ニコルソンから学んだ、演技の基本

ジャック・ニコルソンとジェシカ・ラング

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80年代に入った頃から、私は「若手女優」として少しだけ名が知れたの。

そんなとき偉大な監督であるボブ・ラフェルソンが、新人の私に「郵便配達は二度ベルを鳴らす」の出演を持ちかけてくれた。

そして素晴らしい俳優のジャック・ニコルソンと共演が決まり、私の女優としての定義が全て変わったわ。

想像してみて、ジャック・ニコルソンやボブ・ラフェルソンと一緒に仕事するのを(笑)

「素晴らしい」以外の言葉が出てこないわ。

当時のことを思い出すと、この2人は私に「ドラマティックな女優」と感じさせてくれた。

特にジャック・ニコルソンからは、私が演技クラスで習ったこととは全く違う、新たなことを学べたの。

彼が私の「演技の基本」を作ったと言っても、過言ではないわ。

本物の女優と自覚した瞬間

映画「女優フランシス」に出演するジェシカ・ラング

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グレーム・クリフォードは、映画「郵便配達は二度ベルを鳴らす」の編集を担当していた。

彼が映画を製作しようと決意したとき、第一に私が主人公を演じることを考えてくれたの。

それが「女優フランシス」で、いま考えると少し面白いわ。

だって、私がニューヨークの演技クラスに通っている時、ワーレン・ロバートソンからある本をもらったの。

それが女優フランシス・ファーマーの本で、彼は私に「いくつかのシーンを、この本から決めてくれ」と言った。

もちろん私は本から素晴らしいシーンを見つけて演じたわ。それが演技クラスでやることだったからね。

それから数年後、スクリーンで本人役として「女優フランシス」に出演したの。

私は彼女について詳しく知る必要がなかった。だった私は「できる」って既に信じていたから。

そのとき、私は「本物の女優だ」って自覚できたの(笑)
キム・スタンレー

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また、本作で共演したキム・スタンレーは私の中で最も素晴らしい女優であり、今でも彼女と比較できる女優はいないわ。

「彼女との共演」と「本作で描かれるフランシスの人生」は、神からの贈り物だと感じたのを覚えている。

キム・スタンレーから言われた「次はコメディね」

映画「トッツィー」に出演するジェシカ・ラング

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80年代で私が一番「クレイジー」だと思うことは、キム・スタンレーから言われた一言ね(笑)

当時、私はキムの若い頃と同じように働いていて、そのことを彼女に話した。

そしたら「次はコメディね」って言って、その後に突然ダスティン・ホフマン主演のコメディ映画「トッツィー」の出演が決まったの。

そしてアカデミー助演女優賞とゴールデングローブ賞の助演女優賞を受賞した。

クレイジーだと思わない?

【90年代】映画の素晴らしさを再認識し、再びオスカーに輝く

マーティン・スコセッシ監督から教えられた「映画の素晴らしさ」

映画「ケープ・フィアー」に出演するジェシカ・ラング

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「ケープ・フィアー」の出演は、私にとって1つのゴールのようなものだった。

前から女優人生で1度はマーティン・スコセッシ監督と仕事がしたいと考えていて、その夢がかなったから。

彼は子供のように映画を愛し、私も「映画」についてゼロから再び考えさせられ、映画の素晴らしさを教えてくれた。

「ケープ・フィアー」はスリラー作品だけど、マーティンは私に楽しんで演技をさせてくれたの。

私はこの映画を愛しているわ。

残念ながらマーティンと仕事をしたのは1回だけだけど、また機会があれば彼と仕事がしたい。

2度目のオスカー

映画「ブルースカイ」に出演するジェシカ・ラング

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80年代から90年代は本当に素晴らしい年だったわ。

トニー・リチャードソン監督から「ブルースカイ」の出演依頼を受けて、本作の公開後に2度目のオスカーを獲得したの。

初めてオスカーを獲得した映画「トッツィー」から10年以上が経過していたけど、私にとっては数年のような感覚だった。

だって、映画を本当に愛していたし、楽しんでいたから。

80年代から90年代は、私が一番活躍できた最も素晴らしい年だった。

【2000年代】新たな出会い

昔を思い出した「グレイ・ガーデンズ 追憶の館」の撮影

映画「グレイ・ガーデンズ 追憶の館」に出演するジェシカ・ラング

Image by:Cinemagia – CineMagia.ro

マイケル・サシーとは過去に仕事をしたことがあって、彼は私に「グレイ・ガーデンズ 追憶の館」の出演を依頼した。

知っている人も多いけど、本作は1975年に公開された同名ドキュメンタリー映画を基にしているの。

私は本作の大ファンだったから、「ビッグ・イディ役!?嘘じゃないでしょうね」って彼を疑ってしまったわ。

少し本作は心配だったけど、マイケル(監督)が作りだすストーリーは本当に素晴らしく、そして美しかった。

ピアノの隣で歌うシーンを撮影したときは、過去に私をサポートしてくれた歌のコーチを思い出して、ノスタルジアを感じたわ。

マイケルは私に、「もっと違うシーンを撮影したいかい?」と聞いたけど、私は「いいえ」と答えたの。

私は心臓の鼓動に合わせて、この素晴らしい映画を仕上げたかったから。

私は本作で演じたビッグ・イディ役を、本当に愛しているわ。

4時間も椅子に座ってメイクすること以外は(笑)

ライアン・マーフィーとの出会い

ジェシカ・ラングとライアン・マーフィー

Image by:Pinterest (ジェシカ・ラングとライアン・マーフィー)

私がニューヨークに住んでいたとき、電話越しにある男性が自己紹介をしてきた。

彼はライアン・マーフィーと名乗り、「アメリカン・ホラー・ストーリー」の出演を依頼してきたの。

私は彼に一度も会ったことがないし、彼とはスタイルも違い、共通点もない。

でも、私は彼のエネルギッシュな熱意に圧倒され、出演をOKした。

脚本にはライアンが描くサイコロジカル・スリラーが満載にあり、何度も読み直したわ。

彼は偉大な脚本家であり、彼のイマジネーションは壮大よ。

また、このドラマから若い子も私のことを知ってくれて、テレビの力を痛感させられたわ。

アメリカン・ホラー・ストーリー 怪奇劇場

ドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー 怪奇劇場」に出演するジェシカ・ラング

Image by:American Horror Story Wiki – Fandom

「アメリカン・ホラー・ストーリー」で私が一番お気に入りなのは、シーズン4の「怪奇劇場」ね。

私が演じたエルサ・マーズは、今までの女優人生で傑作と言ってもいいわ。

撮影現場はとても幻想的で、私にとってはポエムのようだった。

でも、デヴィッド・ボウイの「ライフ・オン・マーズ?」を歌ったときは、少し恥ずかしかった(笑)

素晴らしいシーズンには変わりないけどね!

10代の少女のように演じた「ザ・ポリティシャン」

ドラマ「ザ・ポリティシャン」に出演するジェシカ・ラング

Image by:Elite Daily

ある日、ライアン・マーフィーから再び電話があったの。

彼はコメディ・ドラマに出演してほしいと言い、それが「ザ・ポリティシャン」だった。

私は彼と「アメリカン・ホラー・ストーリー」で一緒に仕事をし、彼のスタイルを知っていた。

でも、本作はライアンのスタイルとは程遠い物語で、とても圧倒されたわ。

彼のような才能あふれる人物はなかなかいない。

面白い話だけど、ライアンは70代の私に「10代のように演じてくれ」ってお願いしたのよ(笑)

「あなたのキャリアそのものが、全てを語ってくれる。」

Image by:Follies Of God by James Grissom (キム・スタンレー)

私はキム・スタンレーが亡くなった今でも、彼女のアドバイスを覚えている。

「あなたのキャリアそのものが、全てを語ってくれる。」

私はこのアドバイスを胸に刻み、女優としてこれからも前進し続けるわ。

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本ページの情報は2020年9月時点のものです。
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