『ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷』呪いの連鎖は東京からアメリカへ【4人が巻き込まれた伽椰子の怨念】

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「呪怨」は2003年にビデオ作品が初めて公開され、後に多くの続編やスピンオフなどが制作された、ジャパニーズ・ホラーの傑作だ。

シリーズは強い怨念を残してこの世を去った、佐伯伽椰子と佐伯俊雄が住んでいた家を起源に、呪いが連鎖するというオムニバス形式の物語。

2004年からは「スパイダーマン」で知られるサム・ライミがプロデュースの下、合計でハリウッド版3作品が公開されてきた。

そんなジャパニーズ・ホラーのハリウッド版、4作目となるのが映画「ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷」だ。

日本からアメリカに広がる呪いの連鎖

2004年の東京、とある家で住み込みの看護師として働いていたフィオナ・ランダーズは、仕事の担当者にアメリカへ帰りたいと伝える。

通話の途中になぜか相手の声が聞こえずらくなり、近くを見ると黒いごみ袋が動いていることに気づく。

その後、フィオナはアメリカへ戻り、家族が住む家で夫や娘に温かく迎えられた。

舞台は2006年に変わり、夫を亡くしたシングルマザーのマルドーン刑事は、内側からカギが掛けられた車の中で、腐乱死体を発見した。

その死体はレイバーン通り44番地に通っていたカウンセラーの女性、ローナ・マテソンであり、それを知ったマルドーンの相棒、グッドマン刑事の顔が凍り付いた。

事情を知らないマルドーン刑事は、インターネットで調べると、一家全員が殺害されたある事件にたどり着くのであった…。

最新作「ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷」はもともと、佐伯家の呪いという設定をなくし、新しい物語を描くはずだった。

しかし、製作会社や監督・脚本の変更によって、本作はハリウッド版「THE JUON/呪怨(2004年)」と「呪怨 パンデミック(2006年)」の間の出来事という設定で、脚本をリライト。

本作もシリーズ同様、別々の主人公が呪いの連鎖に巻き込まれるという、オムニバス形式で物語が進む。

ちなみに、本作は「呪怨」のプロデューサーである一瀬隆重と、ハリウッド版でおなじみのサム・ライミも製作として参加している。

それでは、本作の主人公となる4人について紹介しよう。

ランダーズ家が遭遇した出来事

ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷

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※ここからは多少のネタバレを含みますので、まだ「ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷」を鑑賞されていない方は、ご注意ください。

2004年、アメリカ人のフィオナ・ランダーズは、過去に佐伯家の事件があったことを知らされないまま、その家で働いていた。

家の中では不可解な出来事が何度も起こり、それに耐えかねた彼女は夫・サムと娘・メリンダが待つアメリカへ戻る。

しかし、実はフィオナは東京で伽椰子に憑りつかれており、そのままアメリカに戻ってきていた。

その後、彼女は自ら家族を殺害し、最後に自殺してしまう。

スペンサー家が遭遇した出来事

ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷

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同じく2004年、不動産業を営むピーター・スペンサーは、妊娠中の妻・ニーナと幸せに暮らしていた。

彼はランダーズ家から家の売却を依頼されており、ピーターは書類の手続きで家に訪問する。

しかし、そこにはランダーズ夫妻の姿はなく、娘のメリンダだけがおり、鼻血を出していた。

彼はメリンダと共に家に入り、夫妻に連絡するが誰も電話に出ず、突然メリンダの姿が消えた。

彼女を探して風呂場に近づくと、そこには真黒な水が溜まっており、ピーターは突然でてきた両手に襲われる。

マシスン家が遭遇した出来事

ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷

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2005年、痴呆症を患ったフェイス・マシスンは、夫のウィリアムと暮らしていた。

架空の少女「メリンダ」と遊ぶフェイスに心を痛めたウィリアムは、尊厳死を推奨するカウンセラーのローナ・マテソンに連絡する。

しかし、ローナは自分の意思で尊厳死を望まない限り手伝えないと言い、とりあえず数日ほど泊り込みで彼女のサポートをすると提案。

ある日、買い物に来たローナは、スーパーで謎の少女(メリンダ)に手を触られたのがきっかけで、不可解な現象に襲われるようになった。

マルドーン刑事が遭遇した出来事

ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷

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2006年、ローナ・マテソンの腐敗した死体を発見したマルドーン刑事は、彼女が住み込みでサポートしていたマシスン家について調べていた。

彼女はマシスン家が住む家で過去にランダーズ家の事件があったことを知り、家族を殺害した後に自殺したフィオナ・ランダーズの過去について調査。

マルドーン刑事は東京で起こった佐伯家の事件を知り、過去に同じ事件を調査し、自殺未遂で精神病院に入院しているウィルソン元刑事の録音テープを聞くことにする。

そこには「呪怨」と呼ばれる佐伯家の家についてと、フィオナが東京から呪いを持ち帰ってきたと語られていた。

録音テープを聞いた直後、マルドーン刑事は自ら不可解な現象に直面することになった。

ジャパニーズ・ホラーに敬意を示したニコラス・ペッシェ

ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷

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「ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷」のメガホンを取り、脚本を書いたのは2018年の「ピアッシング」で名が知れ渡ったニコラス・ペッシェである。

彼はもともと「呪怨」シリーズの大ファンであったと語り、本作にもさまざまな原作オマージュを散りばめている。

他にも彼はジャパニーズ・ホラーに敬意を示し、1998年の「学校の怪談G」に収録されている短編作品、「4444444444」のオマージュも取り入れた。

それが本作で呪いの家の舞台となる、レイバーン通り44番地だ(4は『死』を意味する)。

また、電気が消えた警察署でマルドーン刑事が不可解な現象に襲われるシーンは、据置型ゲーム機「Wii(ウィー)」が発売したソフト、「恐怖体感 呪怨」のオマージュである。

監督がアイデアを得たのはジャパニーズ・ホラーだけではなく、1973年の「エクソシスト」や1980年の「チェンジリング」からもインスピレーションを得たという。

『ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷』の続編は世界が舞台になる!?

ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷

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監督のニコラス・ペッシェは、続編が実現すればオーストラリアやヨーロッパ、アフリカなどの世界各地に、伽椰子の呪いが連鎖する物語を描きたいと語っている。

しかし、もしかしたら予算の関係などで、ペッシェ監督の構想(続編)は実現しないかもしれない。

なぜなら、映画のランクを決めるシネマスコアが、本作を最低ランクの「F」に指定したからだ。

今まで「F」に指定された映画は20作品しかなく、批評家から多くの批判レビューが寄せられている。

確かに、本作を視聴すると「死霊館」「インシディアス」を連想させる、ビックリ系だけが多い印象だった。

あまり物語自体は期待しない方が良いが、ビックリ系のホラー作品としてはカップルや友達同士で観ると、十分楽しめる内容だと思う。

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